法人ブラックカード会員インタビュー
〜富裕層向けサービスも学べる〜

日本酒ブランド「HINEMOS」を展開する株式会社RiceWineを昨年創業し、代表取締役CEOを務める酒井優太さん。「時間」をコンセプトに、デザインまで徹底的にこだわった新感覚な日本酒は、高級旅館やホテル、レストランなどが主要な取引先となるからこそ、富裕層の会員が多いラグジュアリーカードを使うメリットがあると感じているそうです。支払いはできる限りクレジットカードを使うことで、貴重な時間を有効活用し、業務効率を向上させているという酒井さんに、ラグジュアリーカードを使った感想をお聞きしました。

「時間」をコンセプトにした日本酒ブランドを展開

――改めて株式会社RiceWineの事業内容を教えていただけますでしょうか?

日本酒の製造・販売をする会社で、HINEMOSという日本酒ブランドを展開しています。「ひねもす」は「一日中」を意味する日本語で、時間をコンセプトにしたブランドなのですが、日本酒は純米大吟醸、吟醸、本醸酒とか、いろいろ難しいイメージがありますよね。それを日本人にも、海外の人にも親しみやすくするために、世界共通のコンセプトである時間で伝えられたらいいなと思って、「SHICHIJI」「HACHIJI」「KUJI」など、時間を銘柄にした日本酒を作りました。

たとえば7時に純米スパークリングで乾杯して、8時は前菜などに合うにごり酒、9時はお肉やお魚に合う純米大吟醸――料理や時間帯に合わせて我々の銘柄を飲んでいただくと、難しいことを考えなくても、いろんな日本酒を味わえるのではないかというところからスタートしています。

一方で、パッケージや瓶などデザインにもこだわっています。既存の日本酒は720mlの瓶に漢字で2~3文字の銘柄が書かれたものがほとんどですが、僕らは若い方が手に取りやすいもの、デザインだけでも持ってみたくなるものを目指しています。たとえるなら日本酒のAppleのようなブランドにしたいなと思っています。

――酒蔵もお持ちなのでしょうか?

いずれは持ちたいと思っていますが、いまは委託醸造という形で、既存の酒蔵と一緒に日本酒造りをしています。もともと子供を近くで育てたくて、妻の実家がある小田原に住んだのですが、小田原には酒匂川という名前の通り日本酒造りに適した川が流れています。それで近くにある酒蔵で、新たなことにチャレンジしたい気概を持ってらっしゃる若い杜氏さんを探したところ、全国新酒鑑評会でも金賞を獲っている井上酒造さんとご縁がありまして、お願いすることになりました。

ただ、自分で製造工程を目にしないと商品のプレゼンもできないので、委託と言いつつ僕も一緒に酒造りをさせていただいていました。それで11月から4月までの半年間、毎朝6時から夕方5時まで、土日も休みなく酒蔵に通い詰めました。いまプロジェクトメンバーは15人ほどいるのですが、フルタイムで働いているのは僕1人で、日によっては夕方から都内に行って打ち合わせなどをしていたので、さすがに2回ほど高熱を出して倒れましたけど(笑)。

安心して支払えるビジネスカードを持っておきたかった

――ラグジュアリーカードは、どのようなきっかけで申し込まれたのでしょうか?

一番のきっかけは、前職の同僚から教えてもらったことですね。先に事業用に作っていたカードがあったので、ラグジュアリーカードは2枚目のビジネスカードになります。でも、1枚目のほうはプライベートで使っていたカードがあったので、その流れで同じ会社のものを作っただけです。

――もともとラグジュアリーカードはご存知だったのでしょうか?

「聞いたことはあった」という感じでした。起業前はリクルートでインターネット広告の仕事をしていたので、一時期よく目にしていました。そのうえで前職の同僚から話を聞いて、しっかり調べ始めたところ、これはメリットがあるのではないかなと思ったのです。

――どういう部分にメリットを感じられたのでしょうか?

ビジネスカードを作るなら、信頼性の高いカードがいいなと思っていました。やはりプライベートのカードより利用額も大きくなるので。たとえば、HINEMOSは12銘柄作る予定なので、その商標を押さえるだけで70万円以上かかりました。こうした大きい額でも、安心して支払えるカードを持っておきたいなと。あとは、やはりリターンをできるだけ受けられるカードがいいなとも思っていました。

特にRococo Tokyo Whiteみたいに会員しか買えないものは、これを機に試してみたいなと思ってますね。コンシェルジュサービスに関しても、最近はビジネスの会食が増えてきたので、使い始めているところです。いまは創業したばかりで秘書も経理もいないので、そうしたものを代行してくれるのは非常に大きいなと思っています。

コンシェルジュで手間がかかる雑務を減らす

――実際にコンシェルジュサービスを使われた感想を教えていただけますか?

レストランの予約をお願いしたのですが、会話のスピードもよく、テキパキと要件を聞いてもらえて、自分で予約するよりも効率的だなと思いました。メールで候補を送ってくれるので、自分でグルメサイトを見て探すよりも楽でいいですね。

まだ電話での依頼しかしていませんが、移動中に電車内でさくっとメールで頼む使い方もしてみたいです。やはり小田原と都内の間を電車移動することも多いので、時間を有効に使えたらと思っています。とにかく手間がかかる雑務を減らしたかったので、コンシェルジュサービスが使えるカードを持ってよかったなと思います。

ラグジュアリーカードのコンシェルジュサービスについてはこちら

――金属製カードについては、どのような印象をお持ちでしょうか?

まず初見で高級感を感じました。ちょっと重さを感じますが、それが高級感を醸し出してる気もしますね。基本、財布を持たずにマネークリップのみなので、カードが頑丈だとお札が折れなくて助かります。

店員さんに渡すとまじまじとカードを見るので、さり気なく出せばコンパやクラブはいいかもしれないですね。残念ながら妻子持ちですが(笑)。経営者同士の飲み会で出したときも珍しがられます。シンプルが好きなので、デザインがごちゃごちゃしてないところも好きです。

ラグジュアリーカードの金属製カードについてはこちら

駆け出しだからこそ使うべきと思った

――クレジットカード年会費に関しては、どのようにお考えでしたか?

個人と法人では違う価値観になってきますよね。年会費は経費にできるので、10万円でも心理的ダメージは少ないですし、特典内容を見る限り、使い方次第ではそれ以上のリターンも見込めるかなと思いました。だから、それほど気にすることはありませんでした。

それと、前にベンチャーで高級旅館を経営している先輩が、高級旅館のサービスをするなら、たとえベンチャー企業だとしても、富裕層の人たちが使うサービスを自分たちも使って試すべきだと言っていて。僕も駆け出しだからこそ、高いカードでしか体験できないサービスを背伸びして使ってみるべきだなと思っていました。

――HINEMOSが飲めるお店は、高級店が多いのでしょうか?

そうですね。実際のところ、HINEMOSは原価的に高級店しか導入できないです。そういう意味では、自分も高級店を知っておいたほうがいいので、そのためにラグジュアリーカードを活用できたらなと思っています。

特にいま、フレンチのお店でHINEMOSを導入していただくことが増えております。フレンチと日本酒のマリアージュが合うことは、この業界では知られていることなので、ラグジュアリーカードを通して、いろんなお店の勉強ができたらいいなと思っています。

経費の支払いは全部カード

――いまは経費の支払いは、どのくらいの割合がカードなのでしょうか?

基本的に全部カードですね。現金しか受け入れないところ以外は。やっぱりカード払いをしたほうが、明細が出るし、経費を記帳するときに楽なので。

――どういうシーンでカードを使われることが多いですか?

旅館、ホテル、レストランなど、営業先が多いですね。今日もHINEMOSを仕入れていただいているお寿司屋さんに、知り合いを連れて行って飲んでもらいますが、そういう時も可能な限りカードで支払います。やっぱり金属製のカードは珍しいので、店員さんから二度見されることも多いですね。経営者同士の飲み会で出したときも珍しがられます。

――酒造りの材料をクレジットカードで仕入れることもあるのでしょうか?

できるだけカードで払いたいと思っていますが、取引先の都合にもよりますね。酒米は請求書払いですけど、瓶、キャップ、キャップシールなどはカードで買っています。あとは移動関係が多いですね。東京に行くときは小田原から新幹線に乗るので、回数券をカードで買っていますし、出張のときも航空券や宿泊費はカードで支払います。先週もHINEMOSを導入していただいた北海道の旅館に行ってきたのですが、数十万円、全部カードで支払いました。

ちなみに最近、営業車を購入したのですが、ディーラー側がカード払いに対応していなかったので、不本意ながら現金で支払いました(笑)。それと、これからインターネット広告も出していこうと思っていて、100万円くらいの広告予算で考えているのですが、それはカードで払う予定です。

オンライン化の中心地にカードがある

――キャッシュフローについても意識されますか?

いまは特に困ってないですが、支払いはなるべく遅らせる、入金は前倒す、それは鉄則ですよね。特に我々は小売なので、どうしても仕入れが先になります。だからカードで払えるものはカードで払っておいたほうが、額が大きくなってきたときにリスクを減らせるかなと思っています。

――そのほかにメリットを感じられている点はありますでしょうか?

いま使っている金融機関は、Macでのネット振込に対応していなくて、毎月店舗まで振込に行っています。ほかのメリットを鑑みて、その金融機関を使っておりますが、できるだけ振込をする回数は減らしたいじゃないですか。1件540円も手数料がかかりますし。ただ、手数料より時間のほうが大事だなと思っていて。振り込みに行くとか、請求書を送る作業とか、全部オンライン化したいと考えているのですが、その中心地にカードがあると思っています。

最初は請求書も印刷して、折って、封筒に入れて、ポストに投函していたのですが、あまりに時間がもったいないと思って。いまはfreeeの請求書郵送代行サービスを使っていて、1通162円で送っています。。代金はカードでしか支払えないので、それだけでもカードを持っていてよかったなと思います。

――支払い以外のサービスは何か使われましたか?

まだ試せていないものも多いのですが、ラグジュアリーカードの会員しか使えないサービスは、積極的に使っていこうと思っています。そういう特典は使わないと損だなと思っちゃうタイプなので(笑)。それに何より、いろいろ試して勉強してみたいと考えています。自分の仕事的に、富裕層向けのサービスとは親和性が高いので、ラグジュアリーカードを持つことで、そうした知識を増やしていけたらなと思ってますね。

まとめ

ラグジュアリーカードを使うことで時間を有効活用するだけでなく、富裕層向けのサービスを体験してご自身のビジネスにも役立てたいとお話してくださった酒井さん。ハイスペックなカードはキャンペーンで高級店をお得に使えることも多く、普段はなかなか足を運べない場所へ行くきっかけにもなります。単純な決済ツールとして利用するだけでなく、ご自身や従業員の研鑽にもクレジットカードを役立ててみてはいかがでしょうか?

酒井 優太(さかい ゆうた)
株式会社RiceWine 代表取締役CEO

1984年宮崎県生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了後、2009年(株)リクルート(現:リクルートホールディングス)新卒入社。 住宅、インターネット広告領域を経て、イギリス法人の教育会社のQuipperに出向。 フィリピン駐在2年。プロジェクトマネジャーとして新規事業を推進。リクルート全社営業イノベーションアワード「TOPGUN」を2度受賞。 リクルート退職後、日本酒の可能性に魅せられて、RiceWineを創業。一児の父。趣味はBリーグ観戦とゴールドジム。
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