法人会員インタビュー ラグジュアリーカードは財務戦略を支える効果的なツール~カード活用編

前回は、株式会社スピリタスコンサルティングの代表取締役、野原健太郎さんに、法人カードを活用した財務戦略 について、詳しく教えていただきました。
今回は、財務面でのメリットだけでなく、LCオーナーズコミュニティやラグジュアリーカード公式アプリ、コンシェルジュサービスなどを活かした、法人ラグジュアリーカードならではの活用術についてお話いただきます。

インタビュー前半:ラグジュアリーカードは財務戦略を支える効果的なツール~財務テクニック編はこちら

ラグジュアリーカードだからできること

―野原様はラグジュアリーカードのゴールド会員でいらっしゃいますね。

はい。初めてラグジュアリーカードを知ったのは、2年ほど前、SNSの広告がきっかけでした。最初は「なんだ、この金ピカの成金カードは?」という印象で、まったく興味がありませんでしたね。それが昨年末、ご縁があってラグジュアリーカードの営業の方にご案内をいただき、ラグジュアリーカードのゴールドカードに申し込むことになったのです。   実際に入会すると、SNSで見かけたときと印象が違い、とてもユニークなカードだとわかりました。入会して半年が経ちましたが、ほとんどの支払いをラグジュアリーカードに移行しています。

高い年会費は「投資」。投資した会費を回収できるのは「LCオーナーズコミュニティ」


―クライアント様にラグジュアリーカードをお勧めすることはありますか?

はい。納税でのメリットがあるので、クライアントにも積極的にお勧めしています。
「まさか、税金を銀行振り込みなんてしていないでしょうね?」のようなちょっとした会話から、ラグジュアリーカードの話になることが多いですね。

よく言われるのが、年会費が高いということ。「年会費の元が取れないのではないか」と言われるのです。まあ、それは投資を分っていない発言ですよ(笑)。投資とは、後から利益を得るために、先にお金を払うことです。投資ができない経営者には利益が生まれない、と私はよく言っています。

事業資金の調達、投資、回収 この3つを司るのが財務です。そして、投資した会費分を回収できるのがLCオーナーズコミュニティだと思います。

―LCオーナーズコミュニティの魅力とはどんなところでしょうか?

自社商品やサービスを、ラグジュアリーカードを持てる一定層にアプローチできる点が魅力的ですね。

一般的に何かを広告しようと思ったら、少なくとも3万円や5万円はすぐに飛んでいきます。ラグジュアリーカードの年会費は、ゴールドカードの場合22万円ですが、これを12カ月で割ると1ヵ月あたりいくらになるでしょうか。法人の経費で考えれば微々たるものです。

ラグジュアリーカードを持っていること自体が、オーナーズコミュニティに入れる入場券のようなもの。このカードを持つハイクラスな層に、自社サービスの案内ができるメリットは大きいですし、そう考えれば、年会費は自社をプロモーションするPR費に代わります。会費としての投資分はここでしっかり回収できるはずです。

一般的な中小企業には秘書的な存在はいない。コンシェルジュは重宝するはず


―コンシェルジュサービスを利用されたことはありますか?

私はコンシェルジュの方を「スーパー総務」と呼んでいます。コンシェルジュにアプリでチャットすると、すぐに電話かメールで連絡が来ます。非同期コミュニケーションができるので、スマホに張り付かなくていいですし、対応が速く、とても便利ですね。一般的に中小企業には、打ち合わせのためのレストランやラウンジなどを上手にアレンジしてくれる秘書的な存在がいませんから重宝するはずです。

コンシェルジュが提案してくれるラウンジやレストランはどれも目利きが出きていて、まさに“ラグジュアリー”(笑)。接待で提案してもらったラウンジを使うと、お客様に「どうしてここを知ったの?」と感心されて、印象がとてもいいのです。

ラウンジの支払いはラグジュアリーカードですね?

もちろん、ラグジュアリーカードで決済するわけですが、ゴールドカードをテーブルに置いたとき、ジャリンと金属音が鳴るんですよ。とても目を引くカードなので、「それは何?」と聞かれます。「これ、納税を払うのに最高ですよ」と、会話の糸口になりますね。

でも、先日、小田原の美味しいウナギ屋さんで決済しようとしたら、お店の人に「これクレジットカードじゃないでしょ!」と言われてしまいましたけれど(笑)。

公式アプリは企業戦略にも効果大

アプリで見える様々な企業のマーケティング戦略


―アプリ(ラグジュアリーカード​公式アプリ)も利用されていますか?

アプリで配信される情報は、つい読んでしまいますし、コンサルティングをする上で、大変役に立っています。アプリでは、様々な企業のサービスが流れてくるのですが、それらは、どれもマーケティング戦略が練られたもののはず。ですから、同業者がどのようなサービスを、どのような値段で提供しているのか、どのタイミングで、どのような特典を出しているのかを見るのは非常に参考になりますね。

ラグジュアリーカードをまだ知らない人の目には、私が最初に抱いていた印象のように、ただの金ピカのカードにしか見えないと思います。知られていないからこそ、バリューがある。もっと、この価値を広められたらいいですね。クレジットカードを決済のためだけに使うのは勿体ないですよ。

―ラグジュアリーカードに、今後こうしてほしいなどのご意見はありますか?

ユーザーがどのようにカードを活用しているか、ぜひ、裏情報的なことを配信してほしいです。評価が高かったサービスや特典をランキングにしたり、オウンドメディアで配信したりしてもいいと思いますよ。

今月のヒットサービスや問い合わせが一番多かったサービス、1カ月で何回くらいコンシェルジュサービスが使われたかなどは、数字で把握できるはずです。カード会社側しか知り得ない情報をぜひ、共有してほしいですね。

特に、ラグジュアリーカードを持てる一定層のクレジットカード活用情報は貴重です。私が明細書の数字を見て、ニタニタしながら「このお店が美味しそうだ」と思っているのと同じ発想。こんな話をしていると、ラグジュアリーカードをコンサルティングしたくなりますよ。(笑)

「すべての会社に財務戦略を」

全国の中小企業にオンラインベースの財務戦略を浸透させたい


―最後になりますが、御社の今後の展望をお聞かせください。

コロナ禍になって、中小企業やベンチャー企業向けのコンサルティングをオンラインで完結できるように切り替えました。「すべての会社に財務戦略を」が旗印。全国の中小企業にオンラインベースの財務戦略を浸透させたいという想いがあります。

リアルとネットを切り分けることに世の中が慣れてきましたし、離島でも海外でも言葉さえ通じれば、コンサルティングは可能です。また、オンラインにしたことで単価を下げることができ、小さな企業でも手に届く料金でコンサルティングを受けていだけるようになったことも副産物です。内容によっては直接お会いすることも交えながら、コンサルティングサービスのモデルチェンジを楽しんでいます。

大企業は財務のプロフェッショナル人材を社内に抱えていますが、中小企業で財務戦略に取り組んでいるところはそれほど多くありません。目標に向かってクライアントと一緒に進みながら、 1年後のホイッスルが鳴るまで勝負するのが面白い。スポーツみたいなものですね。そういったことを、多くの企業、業種とできることが嬉しいです。

―素晴らしいですね。貴重なお時間とお話をありがとうございました。

どの会社も必ずお金の出し入れをしています。財務は会社の根幹。多くの人がクレジットカードを決済手段としか見ていないし、そこばかり推しているクレジット会社も多い。ラグジュアリーカードは経理の合理化やキャッシュフローといった財務戦略だけでなく、マーケティングにも活用できるユニークなカードです。私自身も実際に使って、研究していきたいと思っています。

投資戦略を立て、どうやって回収するのか、そのためにどのような行動を取るべきか。カードをきっかけに、クライアントと話をすることも多いと言う野原さん。ラグジュアリーカードを決済の手段やポイントの還元と言った数字的なメリットだけでなく、プロモーションや企業戦略の情報源とするなど、多角的な活用方法を教えていただきました。経営者の皆様も、会費以上のリターンを得るための投資のひとつとして、ラグジュアリーカードを検討してみてはいかがでしょうか。


野原 健太郎(株式会社スピリタスコンサルティング代表取締役)

埼玉県さいたま市出身。東京大学卒。
アクセンチュア株式会社にて、大手通信ハイテク業における業務プロセス革新・基幹業務システム構築を経験。
株式会社ヘッドストロング・ジャパンにて、中堅製造業における財務分析・事業計画策定・経営管理制度構築・新規事業開発等のプロジェクトを担当。
その後、父親(元国税局査察部)の経営する会計事務所にて、経営財務コンサルティングサービスを開発して独立。
事業戦略及び財務戦略の策定から実行に至るまでのハンズオン型支援を実施し、複数のコンサルティング顧問先企業の社外監査役に就任。
全国各地にて、中小・ベンチャー企業の経営者や税理士・会計事務所を対象としたセミナーや研修も実施している。

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