2025年8月登場のJAL Luxury Card。既存のラグジュアリーカードとの違いを徹底解説
2025年8月、ラグジュアリーカードに新しく加わった「JAL Luxury Card」。
従来のラグジュアリーカードが誇るホテルやレストラン優待、24時間対応のコンシェルジュといったライフスタイル特典に加え、JMBクリスタルの付与やサクララウンジ利用、効率的なマイル積算など、JALならではの航空特典が融合しました。
本記事では、JAL Luxury Cardの魅力と従来カードとの違いをひも解きながら、それぞれの特長をわかりやすく整理します。ぜひ、ご自身に合ったカード選びの参考にしてください。
Contents
JAL Luxury Cardとはどんなカード?
JAL Luxury CardJAL Luxury Card Limitedラグジュアリーカードは、ホテル優待やレストラン特典、24時間対応のコンシェルジュサービスなど、日常から非日常までを豊かにするライフスタイル優待が充実しています。
2025年8月、新たにラインアップに加わった JAL Luxury Card は、こうした既存のラグジュアリーカードの特典に、JMBクリスタルの自動付帯やサクララウンジ利用、効率的なマイル積算といった航空特典を融合。これにより、「陸の特典」から「空の特典」まで、上質な旅をシームレスにサポートする一枚となっています。

JAL Luxury Card
ハイステイタスカードにふさわしく、券面デザインも特別感にこだわりました。通常版は鶴丸と鎌倉彫を組み合わせた重厚なメタルデザインで、和の美意識と現代的な質感を両立。さらに、招待制の JAL Luxury Card Limited では、漆を思わせる深紅のメタル仕上げが採用され、所有する喜びを一層高めています。

JAL Luxury Card Limited
JAL Luxury Cardの特典を深掘り
JAL Luxury Cardには、従来のラグジュアリーカードにはない、JAL提携カードならではのメリットが多数あります。JAL Luxury Cardの魅力を以下にまとめました。
1. JMBクリスタルが自動付帯
通常は年間30,000FOP(FLY ON ポイント)が必要なJMBクリスタルステータスを、カード保有だけで獲得可能。JMBクリスタルとは、JALマイレージバンクの上級会員資格のひとつで、専用カウンターや優先搭乗、手荷物優先受け取りなど、充実した空港サービスが受けられます。
ただし、2年目以降もJMBクリスタルのサービスを受けるには、前年(1〜12月)のカードショッピング合計100万円以上の利用が必要です。
2. マイルが効率的に貯まる
JAL Luxury Cardの大きな魅力は、日常のショッピング利用で、決済額の1.25%がそのままJALマイルとして積算される点です。現金やポイントを経由せず、直接マイルが貯まるため、効率的にマイルを貯めたい方にとって理想的な仕組みです。
さらに、JALグループの航空券や機内販売など、対象商品の購入で、決済額の1.0%分が上乗せでマイルとして加算されます。 基本還元と合わせると最大2.25%という高還元率となり、JALグループを利用する機会の多い方は圧倒的に有利です。
また、積算されたショッピングマイルが2,500マイルに達するごとに、JALの「Life Statusポイント」が5ポイント自動的に加算されます。Life Statusポイントは、JALの上級会員資格(クリスタルやサファイアなど)を目指すうえで大切な要素で、普段のカード利用がステータス獲得につながります。
3. 入会・更新ボーナス
入会時には5,000マイルがプレゼントされ、さらに毎年のカード更新時にも2,000マイルが付与されます。長期的に保有するほどお得感が積み重なる仕組みです。
なお、招待制のJAL Luxury Card Limitedは入会・更新ボーナスマイルの対象外です。
4. サクララウンジを年5回利用可能
JALが運営する国内外のサクララウンジを年間5回まで利用可能。国内線ラウンジでは同伴1名も無料で入場できます。フライト前の時間を快適に過ごせるだけでなく、家族旅行やビジネス出張でも重宝します。
5. 航空関連の便利特典
- 国際線Wi-Fiクーポンを毎年5回分付与
- 機内販売が10%割引
- Mastercard優待として国際線手荷物無料宅配(片道最大3個)。さらに上質なリムジン送迎優待も用意されています。
空港からフライトまで、移動のストレスを軽減するサービスが揃っています。
6. ラグジュアリーカード共通優待もブラックと同水準
JAL Luxury Cardは航空特典に注目が集まりがちですが、ラグジュアリーカードとしての優待もブラックと同水準で利用可能です。
トラベル優待やレストラン優待、24時間対応コンシェルジュなど、ラグジュアリーカード共通の特典はすべて付帯。つまり、「航空特典」+「ブラック相当のライフスタイル優待」を一度に享受できるカードです。
ラグジュアリーカードの種類ごとの基本スペック比較
ラグジュアリーカードのラインナップには、チタン・ブラック・ゴールド/ローズゴールド、そして新登場のJAL Luxury Card(通常/招待制のLimited)があります。
各カードの特徴がわかるよう、カードごとの年会費や還元率、付帯するステータスやデザインの違いを一覧でご紹介します。どのカードがご自身のスタイルに合うか、イメージしていただけるはずです。
| カード種類 | 年会費(税込) | 基本還元率 | 主な特典・ステータス | デザイン特徴 |
|---|---|---|---|---|
| チタン | 55,000円 | 1.0% | Luxury Card共通優待(ホテル・レストラン・コンシェルジュなど) | ブラッシュド加工メタル(マット質感) |
| ブラック | 110,000円 | 1.25% | 共通優待+一部追加特典 | マットブラックのメタル |
| ゴールド/ローズゴールド | 220,000円 | 1.5% | ブラック特典+さらに豊富なライフスタイル優待 | 24Kコーティング/光沢感のある仕上げ |
| JAL Luxury Card(通常版) | 242,000円 | 1.25%(直接JALマイル還元) | JMBクリスタル、サクララウンジ年5回、入会5,000マイル+ブラックと同水準の共通優待 | 鶴丸×鎌倉彫メタル |
| JAL Luxury Card Limited(招待制) | 599,500円 | 1.5%(直接JALマイル還元) | JMBサファイア、50,000FOP+ブラックと同水準の共通優待 | 深紅漆メタル |
JAL Luxury Cardとブラックの違い
前述の通り、JAL Luxury Cardは、ラグジュアリーカードとしての優待がラグジュアリーカード ブラックと同水準に設定されています。
そのため、ブラックと並べて比較することで、航空特典の有無やマイルの貯まり方、年会費の差といったポイントがより明確になります。
| 比較項目 | ラグジュアリーカード ブラック | JAL Luxury Card(通常) |
|---|---|---|
| 年会費 | 110,000円 | 242,000円 |
| 還元方式 | 決済額の1.25% → マイル移行時は0実質0.75% JAL/ANA/ユナイテッドに上限なく交換可能 | 決済額の1.25%がそのままJALマイルに積算 |
| JALステータス付与 | なし | JMBクリスタル(通常30,000FOP必要) |
| JAL利用時加算 | なし | 決済額の1.0%分を追加でマイル積算 |
| JALラウンジ利用 | なし | サクララウンジ年5回(同伴1名可) |
| 航空関連特典 | 国際線手荷物無料宅配(Mastercard特典として) | Wi-Fiクーポン、機内割引、国際線手荷物無料宅配など |
| 共通優待 | ◯ | ◯(ブラックと同水準) |
| 入会・更新ボーナス | なし | 入会5,000マイル/更新2,000マイル |
| デザイン | マットブラック | 鶴丸×鎌倉彫メタル |
※サクララウンジは年5枚の電子クーポン付与。国内線は会員本人+同伴1名まで無料、国際線は同伴者も入場可能ですが人数分のクーポンが必要です。
なお、従来のラグジュアリーカードにもプライオリティ・パスによる空港ラウンジ利用特典があります。JAL Luxury Cardではそれに加えて、JALが運営するサクララウンジを年5回まで利用可能となる点が大きな違いです。
年間決済額別シミュレーション
JAL Luxury Cardとラグジュアリーカード ブラックは、一見すると基本還元率が同じ。ところが、JAL Luxury Cardはマイルとして還元されるので、最終的に貯まるマイル数を比較すると、大きな差が出ることもあります。
| 年間利用額 | ブラック(実質0.75%) | JAL Luxury Card (通常) |
|---|---|---|
| 300万円 | 約22,500マイル | 約37,500マイル |
| 500万円 | 約37,500マイル | 約62,500マイル |
| 700万円 | 約52,500マイル | 約87,500マイル |
このシミュレーションは、あくまで基本還元率1.25%のみをベースにしています。実際には、JALグループで航空券や機内販売を利用することでさらにマイルが加算され、還元率は最大2.25%に到達します。JALグループを利用する機会の多い方にとっては、より大きな差となるでしょう。
JAL Luxury Cardとラグジュアリーカードブラックの年会費の差をどう見る?
JAL Luxury Cardとラグジュアリーカード ブラックの年会費には約13万円の差があります。この違いをどう捉えるかは、ニーズや利用スタイルによって変わってきます。
- ラグジュアリーカード ブラックは、ライフスタイル優待を幅広く楽しみたい方にとって、十分に満足できる選択肢です。
- JAL Luxury Cardは、航空関連特典(クリスタル、ラウンジ利用、Wi-Fiクーポンなど)を活用しつつ、ブラックと同水準のラグジュアリー優待も享受したい方に向いています。
大切なのは、年会費の差を「負担」と見るか、それとも「特典で十分に価値を感じられる」と見るかです。どちらが自分のライフスタイルにしっくりくるかを意識すると、選びやすくなるでしょう。
JAL Luxury Cardはどんな人におすすめ?
- JAL Luxury Card
JAL便を頻繁に利用し、フライトで効率的にマイルを貯めたい方。さらに、カード保有だけでJMBクリスタル(またはLimitedならサファイア)のステータスを得られるため、JALやワンワールドの上級会員としての特典を重視する方に最適です。
- 従来のラグジュアリーカード
航空会社に縛られることなく、ホテル優待やレストラン特典、ライフスタイルサービスを幅広く楽しみたい方に向いています。日常の利用から旅行まで、シーンを選ばず上質な体験を提供してくれるのが魅力です。
JAL LuxuryCardはフライト+ホテルで上質な旅をサポート
ラグジュアリーカードのラインナップにJAL Luxury Cardが加わったことで、従来の「ライフスタイル充実型」に加えて、「航空+ライフスタイルのハイブリッド型」が選択肢に加わりました。
- チタン/ブラック/ゴールド:ホテルやレストランなど日常~非日常の優待を広く楽しみたい方に。
- JAL Luxury Card:JAL便を頻繁に利用し、マイルやステータス、空港サービスを重視する一方で、ブラックと同水準のラグジュアリー優待も享受したい方に。
どちらを選んでも「上質な体験」を実現できるカード。自分のライフスタイルに合わせて選ぶことで、より豊かな旅と日常が広がります。



