JWマリオット・ホテル奈良 宿泊記|古都の魅力を再発見するラグジュアリー体験
古都・奈良に佇む「JWマリオット・ホテル奈良」は、日本初のJWマリオットブランドのホテル。扉をくぐった瞬間から漂うアロマの香り、寺社建築を思わせるデザイン、そして上質でありながら心を解きほぐすような空気感……。そこには、日常を離れて深呼吸したくなるような非日常が広がっていました。
さらに今回は、ラグジュアリーカードのHoteLux特典の利用により滞在が一段と格上げされ、忘れられない古都の旅となりました。
Contents
古都にたたずむ大人のためのラグジュアリー宿

日本初の「JWマリオット」として2020年に開業したJWマリオット・ホテル奈良。古都の文化や自然を取り入れたデザインに、モダンで洗練されたラグジュアリーを融合させ、大人のための隠れ家のような空間をつくり出しています。
JWマリオットブランドの理念は「心身を解きほぐし、ウェルビーイングを満たす滞在」。そのコンセプト通り、館内には屋内プールやフィットネス、スパ、レストラン&バー、大小の宴会場まで備わり、ホテルの中だけで一日が完結するほどの充実ぶり。静けさと上質さが共存するこの場所で、心も体もゆったりと解き放たれていく感覚を味わえます。

アクセスは近鉄新大宮駅から徒歩約10分。JR奈良駅からは車で約5分です。JR奈良駅西口からは無料シャトルバスも運行していて、荷物が多いときも快適に移動できるのが嬉しいところ。
奈良の伝統美が光るロビー

エントランスのドアが開いた瞬間、ホテルオリジナルのアロマの香りに包まれ、一瞬で非日常の世界にいざなわれます。思わず「え、何このいい香り!?」と心の中でつぶやいてしまったほど。
館内に足を踏み入れると、ラグジュアリーな華やかさの奥に、寺社を訪れたときのような安らぎが漂っていました。感性を刺激するスタイリッシュさと古都ならではの静けさが溶け合い、今から始まる特別な時間に自然と期待がふくらみます。

この空間を手掛けたのは、世界的に知られるロンドンのデザイン事務所 G.A Group。寺社建築を思わせる力強さと優美さを兼ね備えた天井の梁、奈良を取り囲む山々を描いた布織のアート……モダンな空間の随所に、奈良の伝統美へのリスペクトが垣間見えます。

ひときわ印象的なのが、ロビーの奥にあるバー「Flying Stag」の壁面を飾る、大胆な鹿のウォールアート。その存在感はホテルのアイコンといっても過言ではなく、JWマリオット奈良の個性を鮮やかに表現しています。
普段はホテルで写真を撮らない家族までもが、思わずカメラを向けていたほど。このロビーがいかに心を動かす空間であったかを物語っていました。

チェックインはロビーの一角に設けられた席に腰掛けて行うスタイル。列に並ぶ必要もなく、パッションフルーツにほんのりミントを効かせた爽やかな風味のウェルカムドリンクも手伝って、到着直後から心を解きほぐしてくれるようなひとときでした。
古都の安らぎを感じる上品な客室

今回宿泊したのは、36㎡のデラックスキング。ドアを開けると、木のぬくもりを感じさせる明るく優しい空間が広がっています。ロビーやバーのシックでスタイリッシュな雰囲気とは対照的に、客室は柔らかな色彩に包まれ、自然と肩の力が抜けていくような安らぎがありました。

インテリアには奈良らしい遊び心も感じられます。壁には鹿の角をモチーフにしたアート、ベッドサイドには鹿のオブジェが置かれていて、思わず心がほっこりしました。大人のラグジュアリーに軽やかさを添えてくれる存在です。

バスルームは洗い場付きで、大理石調のカウンターが上質感を演出。

洗面台は両側から通り抜けられるユニークな造りで、扉を開けておくと空間に奥行きが生まれ、部屋全体が広く感じられます。

バスアメニティは英国発の老舗アロマブランド「アロマセラピーアソシエイツ」で、上質な香りがバスタイムを特別な時間にしてくれました。ラグジュアリーホテルならではの上質なアメニティって、特に女性にとっては嬉しいポイントですよね。
ラグジュアリーカード「HoteLux(ホテルラックス)」特典で滞在をさらに格上げ

今回の宿泊費は1室35,420円と、ラグジュアリーホテルとしては手の届きやすい価格帯。
しかも、ラグジュアリーカードを活用することで驚くほど豪華な特典を受けることができました。
ラグジュアリーカード会員は通常7万円相当(499USドル)のHoteLuxの上級会員資格「エリートプラス」を毎年無料で利用でき、それにより、ホテルの上級会員のような特別待遇を受けることができるのです。
JWマリオット・ホテル奈良で受けられる特典の内容は以下の通り。
- 無料アップグレード(空室状況により)
- 2名分の朝食無料
- アーリーチェックイン/レイトチェックアウト
- ウェルカムアメニティ
- 館内利用券100USドル分
今回は空室がなく、客室のアップグレードはされなかったものの、これらの特典のおかげで滞在の満足度はぐっと高まりました。
館内クレジットで夕食やワインを楽しんだり、優雅に朝食をいただいたり、レイトチェックアウトで翌朝をのんびり過ごしたり……そんな選択肢が広がるのはやはり大きな魅力です。

今回、ウェルカムアメニティとして用意されていたのは、フルーツとお菓子でした。特に嬉しかったのがシャインマスカット。みずみずしい甘さに迎えられ、チェックイン直後から滞在の特別感が高まりました。
ホテルクレジットを使って東西の美食を堪能

夕食は館内のオールデイダイニング「シルクロードダイニング」へ。東西の文化や食が出会う“シルクロード”の名を冠している通り、メニューにも国境を越えた多彩な料理が並びます。インテリアは奈良の自然と古代シルクロードの旅路を重ね合わせたデザイン。落ち着きと開放感、ラグジュアリーとナチュラルが同居する、心地よい空間です。
コース料理もありましたが、好きなものを選びたかったので、今回はアラカルトでオーダー。

スパイシーで本格的ながら上品に仕上げられたナシゴレンは、添えられた手羽先が驚くほど柔らかく、目玉焼きと混ぜ合わせるとまた違った味わいが楽しめます。

トリュフと奈良きのこのピザは香り豊かなトリュフとホワイトソースが絶妙で、白ワインとの相性も抜群。きのこ好きにはたまらない一枚です。アラカルトの料理はシェアスタイルでも楽しめるので、ホテルダイニングでありながら気軽に味わえるのも魅力でした。
ワインを選ぶ際にはじっくりとテイスティングをさせてもらえるなど、スタッフのフレンドリーなサービスも印象的で、自分にぴったりの一杯に出会うことができました。
1日の始まりはマインドフルモーニングヨガから

JWマリオット・ホテル奈良で迎える1日の始まりは「マインドフルモーニングヨガ」から。毎朝午前7時から1時間、ストレッチ・ヨガ・瞑想を組み合わせたセッションが開催されています。無料かつ先着順で、特別な準備をしなくても、思い立ったらすぐに参加できる気軽さも魅力です。
会場は2階のJWガーデンに面したホワイエ。大きな窓から朝の光が差し込み、外から吹き込む風が心地よく肌をなでていきます。最初は少し冷たく感じた風も、体を動かすうちにいつしか心地よい刺激へと変わり、次第に体が芯から温まっていきました。

今この瞬間と向き合うこと、そして自分の心身の状態を丁寧に感じ取ること。非日常の空間でこのような体験ができたのは、忘れられない思い出です。
地元の味覚を堪能できる朝食

ヨガでリフレッシュした後は、「シルクロードダイニング」で朝の腹ごしらえを。夜の落ち着いた雰囲気とは対照的に、朝は光が差し込む明るい空間に変わります。木のインテリアがやわらかく、清々しい気分で席につけました。

ブッフェ台には洋食・和食が並び、奈良らしい茶がゆや大和まな※といった、土地ならではの味覚も楽しめます。
※奈良県の伝統野菜

特に印象的だったのが、香ばしい担々風スープで味わう三輪そうめん。ピリッとしつつもクリーミーな味わいで、新しいそうめんの楽しみ方を知った気分になりました。

卵料理はエッグベネディクトやオムレツ、スクランブルエッグなどから選べ、スタッフができたてを席まで運んでくれます。チーズがとろとろに溶け込んだオムレツは朝から幸せな気分にしてくれる美味しさでした。
さらに、「大和まな」やバナナを使ったスムージーも用意されていて、爽やかな飲み口で体がすっと目覚めるよう。カットフルーツもふんだんに揃い、朝からたっぷりフルーツをいただけるのも嬉しいポイントです。
普段よりもたくさん食べましたが、その前にヨガで体がしっかり目覚めていたからか、不思議と胃が重くならず、すっきりと朝を楽しむことができました。コーヒーや紅茶を片手に、窓の外を眺めながら、その日の観光プランを考える時間は、旅の朝ならではの贅沢ですね。
奈良の新しい魅力に出会う滞在

JWマリオット・ホテル奈良は、感性を刺激するスタイリッシュな空間でありながら、歴史ある寺社に身を置いたような穏やかさも感じられる特別な一軒。
感性を刺激する空間、奈良の食材を活かした料理、朝のヨガ……ここで過ごす時間が心地よい瞬間の連続でした。

大型ホテルでありながら、どこか隠れ家のような落ち着きが漂うのも魅力のひとつ。奈良公園や興福寺といった中心部の名所からは少し離れていますが、その分、西ノ京エリアにある薬師寺などへ足をのばすきっかけにもなり、奈良の新しい一面に出会う旅となりました。
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