国民健康保険はクレジットカードで納付手続き可能?

自営業者や個人事業主は、国民健康保険に加入する必要があります。国民健康保険料は毎月支払わなければならないため、納期のたびに納めに行く手間がかからない方法を選択したいものです。実は、国民健康保険の支払い方法にはいくつかの選択肢があり、クレジットカードでも納付することは可能です。クレジットカードで支払う場合、どのようなメリットを得られるのかも気になる点。ここでは、国民健康保険料をクレジットカードで納付する方法やメリット、注意点について解説します。

国民健康保険の納付手続きはクレジットカードでも可能

国民健康保険料は、クレジットカードで支払うことも可能です。クレジットカードで支払う際には「モバイルレジ」というサービスの他、最近ではpay系やクレジットカード自体での納付も可能なところが増えてきました。まずはご自身の納付先自治体が対応しているサービスを確認してみてください。
また、以前は「Yahoo!公金支払い」というアプリを利用できましたが、2022年3月31日をもってサービスは終了し、現時点では、水道料金(継続払い)の支払いのみ可能です。国民健康保険については、代わって、「F-REGI公金払い」で支払えるところが増えています。なお、コンビニや金融機関の窓口で国民健康保険料を支払う場合、クレジットカードは使えないので注意しましょう。

モバイルレジとは

納付書に印刷されたバーコードをスマートフォンで読み取り、インターネットバンキングやクレジットカードを利用して納付手続きができるサービスです。バーコードが印字された納付書とスマートフォンがあれば、手元に現金がなくても簡単に支払えます。2023年1月現在、400社以上の企業・団体でモバイルレジの利用が可能です。国民健康保険のほか、通販で買った商品の代金、月々のスマホ代、電気・ガス料金といった公共料金など、さまざまな支払いに活用できます。

モバイルレジを使用する際は、初回のみ専用アプリのダウンロードが必要です。スマートフォンのアプリストア(App StoreまたはGoogle Play)で「モバイルレジ」を検索すれば、無料でアプリを入手できます。パソコンや携帯電話からはダウンロードできないので注意してください。パソコンを使用する場合、ブラウザ版からバーコードを読み取って、納付手続きすることも可能です。

スマートフォンでモバイルレジを利用した納付手続きの流れ

  1. スマートフォンで「モバイルレジ専用アプリ」を起動する
  2. アプリの「バーコード撮影開始」を選択し、納付書に印字されたバーコードを読み取る
  3. スマートフォンの画面に表示された、支払い金額などの情報を確認する
  4. 続いて、クレジットカード払いの利用条件を確認し、同意する場合はチェックボックスにチェックを入れ、「同意する」を選択する
  5. 利用したいクレジットカードの情報を入力する
  6. 支払先やクレジットカード情報を確認し、正しければ「決済実行」をタップする
  7. 支払い完了

そもそも国民健康保険ってどんなもの?

日本は「国民皆保険(こくみんかいほけん)」と呼ばれており、すべての国民が公的な医療保険に加入することになっています。国民健康保険はその中の一つです。公的医療保険は国民健康保険のほかに「社会保険(健康保険)」があります。

社会保険は、ケガや病気、失業、退職したときなど、私たちの生活が不安定になったときに、国民の生活を国が支援してくれる制度です。「健康保険」「厚生年金保険」「介護保険」「雇用保険」「労災保険」の5つの保険制度で構成されています。社会保険の加入対象者は、企業に勤めている会社員です。正社員でなくとも、一定の条件を満たしていれば非正規社員、パートやアルバイトなどの短期間労働者も加入対象となります。

一方、国民健康保険は、自営業者やフリーランス、年金受給者など、社会保険やそれ以外の医療保険に加入していない人を対象とした保険です。社会保険の場合、保険料の半額は勤務先が負担してくれますが、国民健康保険は全額自分で支払わなければなりません。また、社会保険の加入手続きは勤めている会社を通して行うのに対し、国民健康保険は世帯単位の制度であることから、世帯主に納付義務が発生します。

クレジットカード以外の国民健康保険の納付方法

国民健康保険の納付方法として、クレジットカード払いのほかに下記の2種類があります。

  • 納付書で国民健康保険を納付する方法
  • 口座振替での支払い

納付書で国民健康保険を納付する方法

各自治体から年に2回届く納付書を使って、現金で保険料を支払うことが可能です。以下の場所で納付できます。

  • 銀行
  • コンビニ(納付書裏面に記載の取扱可能店に限る)
  • 信用金庫
  • 信用組合
  • ゆうちょ銀行及び郵便局
  • 市区町村の役所や事務所

詳しい納付場所は納付書の裏面に記載されているので確認してください。なお、コンビニで使用できるのは、バーコードが印字された納付書のみです。1枚の金額が30万円を超えるバーコード印字のない納付書は、コンビニ払いができないので注意しましょう

口座振替で国民健康保険を納付する方法

指定した預貯金口座からの口座振替も可能です。一度申し込みをすれば、指定の口座から保険料が引き落とされるので便利です。手数料はかかりません。口座の変更や廃止を届けない限り、翌年度も自動的に継続されます。口座の登録は書面を通じておこなうか、地方自治体によってはオンライン登録も可能です。口座振替を利用できる金融機関については、各自治体のホームページで確認してください。

クレジットカードで国民健康保険を納付するメリット

ここからは、クレジットカードで国民健康保険を納付するメリットをご紹介します

ポイントを貯めることができる

クレジットカードの多くは、クレジットカードで決済すると利用額に応じてポイントが付与されます。一般的なポイント還元率は0.5~1.5%です。国民健康保険は毎月の支払いとなるため、継続的にポイントを貯められます。カード会社によって異なりますが、貯まったポイントは月々の支払いに充当したり、好きな商品や提携ポイントやマイルと交換したりと、さまざまな使い方ができます。いくつかある国民健康保険の納付方法のうち、ポイント還元を受けられるのはクレジットカード払いのみです。ポイントを効率的に貯めたいのであれば、クレジットカードで納付手続きをすることをおすすめします。

家でも外出先でも納付手続きができる

納付書で国民健康保険を納付する場合、手元に現金を用意し、わざわざ金融機関やコンビニに出向いて支払う必要があります。役所や銀行は営業時間が限られている場合が多く、深夜や休日など窓口が閉まっている時間帯は利用できません。支払いに行く時間がなかなかとれないまま、納期限を過ぎてしまった……ということも起こりえます。クレジットカードによる納付なら、24時間いつでもどこでも支払いができます。特定の場所に出向くことなく納付手続きが完了するのは、大きなメリットといえるでしょう。請求内容を他人に見られる心配もなく、プライバシーも守られます。

クレジットカードで国民健康保険を納付する際の注意点

メリットの多いクレジットカード納付ですが、注意点もあります。ここからは国民健康保険をクレジットカードで支払う際の注意点をご紹介します。

決済手数料を支払う必要がある

クレジットカードで国民健康保険を支払う場合、所定の決済手数料がかかります。地方自治体によって、決済手数料の金額はまちまちです。たとえば東京都渋谷区の場合、クレジットカード決済するにあたって、下記のシステム利用料がかかります。

納付金額 システム利用料(税込)
1円~10,000円 110円
10,001円~20,000円 220円
20,001円~30,000円 330円
30,001円~40,000円 440円
40,001円~50,000円 550円
※以降、税額が10,000円増えるごとに110円(税込)が加算されます。

2023年1月5日時点
出典:渋谷区納付サイト
掲載情報より上記表を作成
https://koukin.f-regi.com/fc/shibuya_city

10,000円の納付金額をクレジットカード決済する場合、110円(税込)のシステム利用料がかかります。つまり、1.1%程度の手数料がかかるわけです。もし所持しているクレジットカードのポイント還元率がそれよりも低ければ、損をしてしまうことになります。カード払いで貯まるポイントで得したいと思っても、付与されるポイントと手数料と差し引きしてマイナスになってしまっては意味がありません。クレジットカードによる納付がお得になるかどうか、カードの還元率と照らし合わせて検討したほうがいいでしょう。

一般的にクレジットカードのポイント還元率は0.5%が多く、1.0%以上のものは高還元率カードと呼ばれています。ラグジュアリーカードのポイント還元率は、業界最高水準の1.0〜1.5%です。交換手数料無料で、0.6%〜0.9%の還元率でポイントをマイルに交換できます。高還元率のクレジットカードをお探しの方にぴったりの1枚です。

自治体によってはクレジットカードでの納付に対応していないことも

キャッシュレス決済の普及に伴い、国民健康保険の支払いにクレジットカードを利用できる地方自治体がどんどん増えていますが、すべてがクレジットカード払いに対応しているわけではありません。事前に居住している市区町村のWebサイトで確認しておきましょう。

まとめ

国民健康保険は、私たちの健康を守ってくれる大切な制度です。被保険者の資格を喪失しないためにも、納付期限を守って納めましょう。クレジットカードでの納付なら、手元に現金がなくても支払いを完了できます。いつでもどこからでも手続きができるので、支払いのために銀行や区役所の窓口に行く必要がありません。ポイントを貯められることも、クレジットカードならではのメリットです。カード払いのメリットを最大限に引き出せるよう、ポイント還元率の高いカードを選ぶことをおすすめします。

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当記事は2023年1月5日時点での情報をもとに執筆しています。

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