都税をクレジットカードで納付可能?ポイントはどうなるのか解説!

固定資産税や自動車税などの都税は、毎年必ず支払わなければならない税金です。一昔前までは現金で税金を払うのが基本でしたが、時代の流れとともに支払い方法も多様化しています。同じ税金を納付するのなら、クレジットカード払いにして、お得にポイントを貯めたいという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、都税をクレジットカードで払えるのか、税金の支払いでもポイントは還元されるのかどうか詳しく解説していきます。

都税はクレジットカードで納付可能

都税を銀行やコンビニエンスストアで支払っている方は少なくないでしょう。しかし、わざわざ窓口に出向かなくても、クレジットカードで納付可能なのです。

クレジットカード納付が可能な税目として、以下のような税目が挙げられます。

  • 固定資産税
    土地・家屋といった固定資産の所有者に課せられる税金です。その資産の価格に基づき算定された金額を支払います。
  • 自動車税種別割
    毎年4月1日現在、自動車を所有している人に対して課せられる税金です。車の総排気量と用途に応じた金額を支払います。
  • 個人事業税
    地方税法などで定められた事業を営む個人が、都道府県へ支払う税金です。事業で得た所得によって税額が決まります。
  • 不動産取得税
    不動産の取得に対して課せられる税金です。固定資産税とは異なり、不動産を取得した時の1回だけ支払えば済みます。

ただし、口座振替を利用中の場合は、納付書が送付されないため、クレジットカード納付ができません。事前に口座振替による納税を停止する必要がありますので、注意しましょう。

都税をクレジットカードで納付する方法とは

都税をクレジットカードで納付する場合は、「地方税お支払いサイト」から手続きを行います。以前は専用の「都税クレジットカードお支払いサイト」が用意されていましたが、令和5年3月31日をもって運営が終了しました。

では、ここから、「地方税お支払いサイト」ではどのように納付するのか、詳しく説明していきます。

地方税お支払サイトでは、納付書に印刷されたeL-QRやeL番号を使い、スマートフォンやPCで都税を支払います。納付書にeLマークが記載されていれば、税目や納付先が違っても1回にまとめて手続きすることが可能です。最大2,000枚の納付書に対応しています。

※画像は「地方税お支払サイト」より

クレジットカード納付の手順

クレジットカード納付にあたって、次の3つを準備しましょう。

  1. 税務署から送付された納税通知書・納付書
  2. インターネットに接続できるスマートフォンまたはPC
  3. クレジットカード

利用できるクレジットカードは、Visa、Mastercard®、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブです。

クレジットカード納付の具体的な手順は以下のとおりです。

  1. 地方税お支払サイトにアクセスして、eL-QRを読み取る、もしくはeL番号を入力する
  2. 表示された税額を確認し、間違いがなければ「お支払い」へ進む
  3. 「お支払い方法」で「クレジットカード」を選択し、メールアドレスを入力する
  4.  入力したメールアドレスに届いた数字6桁の確認コードを入力し、「次へ進む」ボタンをクリックする
  5. 「F-REGI公金支払い」サイト(外部サイト)に自動的に遷移するので、画面の案内に従って納付手続きを行う
  6. 納付が完了すると、メールアドレスに通知が届く

都税のクレジットカード納付の利用可能額はこれまで100万円未満でしたが、令和5年4月1日より1,000万円未満に拡大し、利便性が大幅に向上しています。しかし当然ながら、クレジットカードの利用限度額を超える金額の税金は決済できません。

なお、コンビニや金融窓口からの納付の場合は現金のみです。窓口ではクレジットカードでの納付ができないので注意しましょう。

クレジットカード納付のメリット

クレジットカードで都税を納付することで、次のようなメリットを享受できます。

  • クレジットカードのポイントが貯まる
  • 時間や場所を選ばず24時間365日納付可能
  • 支払い方法を選択できる場合も
  • 現金がなくても納付可能

以下で詳しく見ていきましょう。

クレジットカードのポイントを貯められる

クレジットカードで都税を支払うと、納付額に応じてクレジットカードのポイントやマイルを貯めることができます。納税額が多いほど、ポイント還元を受けられるのでお得です。貯まったポイントは月々の支払額に充当したり、商品に交換したり、他社のポイントへ移行したりとさまざまな使い道があります。税金は高額になることがあるので、クレジットカードでの納付がおすすめです。

ただし、税金の支払いの場合、ポイントがつかなかったり、ポイント還元率が変わったりするカードもあります。例えば、同じカードでもショッピングではポイント還元率が1.0%ですが、税金の支払いではポイント還元率が0.5%に半減してしまうこともあるのです。クレジットカードによる納付で、ポイントを貯めたいなら要注意です。都税の支払いに使用する予定のクレジットカードの還元率については、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。できるだけ、税金の支払いでも還元率が高いクレジットカードを利用するとよいでしょう。

一般的なクレジットカードのポイント還元率は0.5%程度で、1.0%以上のものは高還元率カードと呼ばれています。その点、ラグジュアリーカードは、常時1.0%〜1.5%と高還元率です。 しかも、納税時でも、通常のショッピングと還元率は変わりません。(※) 効率的にポイントを貯められるため、納税額が高額になる法人や個人事業主の方におすすめです。

2024年4月より税金決済時のポイント進呈に条件が追加されます

時間や場所を問わず納付できる

クレジットカードによる納税は、スマートフォンもしくはPCを利用して手続きを行います。インターネットに接続できる環境があれば、いつでも※どこでも納付可能です。忙しい平日の日中に、わざわざ金融機関やコンビニへ出向く手間を省けるのは、大きなメリットのひとつです。

※地方税お支払いサイトは基本的に24時間利用可能ですが、メンテナンスで利用のできない日や時間があります。メンテナンス期間はサイトで告知されています。

払い忘れた場合でも、スマートフォンさえあれば、気づいた時にその場ですぐに納付手続きができるので、支払い遅れによるペナルティーが課せられるリスクを抑えられるでしょう。

支払い方法が選択できる

自動車税などは、一括払いが基本です。しかし、何らかの事情で一括での支払いが難しいケースもあるでしょう。都税のクレジットカード納付なら、一括払いのほか、分割払い、リボ払いを選択できます。

ただし、クレジットカードによっては、分割払いやリボ払いを選択できない場合や、選択できる分割回数に制限がある場合もあります。また、分割払いやリボ払いを選ぶことで、別途手数料が発生する可能性もあるので注意しましょう。

現金がなくても納付可能

都税の支払いには納付期限が設けられています。期限までに納められない場合は、遅延した日数に応じて延滞金を支払わなければなりません。しかし、固定資産税などは高額になりがちですから、ほかの大きな支払いが重なれば、「期限までに現金を用意できない」ということもあるでしょう。

クレジットカード納付なら、手元の現金が不足していても、ひとまず期限内に納付手続きを終えて、延滞金の発生を回避することが可能です。クレジットカード納付の手続きさえ済ませば、実際の支払いは、クレジットカードの引き落とし日まで先延ばしにできるため、現金を用意するためのキャッシュフローにゆとりを持てます。

また、クレジットカードで税金を納めれば、銀行やATMで現金を下ろす必要がありません。大きな金額を持ち歩く必要がなく、万が一の紛失や盗難のリスクも避けられます。

クレジットカード納付の注意点

良いことづくめのようなクレジットカード納付ですが、いくつかの注意点があります。

・システム手数料が発生する

  • 納税証明書はすぐに発行されない
  • 領収証書は発行されない
  • 手続きの取り消しはできない
  • 決済枠を圧迫することがある

納付額に応じたシステム利用料

クレジットカード納付にすると、ポイント還元を受けられるのがメリットです。しかしその一方で、支払いサイトのシステム手数料がかかるというデメリットがあります。

クレジットカード納付の場合、1万円まで37円(税別)、以降1万円ごとに75円(税別)手数料が発生します。なお、システム利用料は東京都の収入になるものではありません。

手数料について、以下の表にまとめましたので、参考にしてください。

税額 システム手数料
1円〜10,000円 37円(消費税込40円)
10,001円〜20,000円 112円(消費税込123円)
20,001円〜30,000円 187円(消費税込205円)

以降、10,000万円ごとに75円(税別)が加算されます。(2023年10月時点)

クレジットカードの種類によっては手数料を差し引くと、さほどお得感がなくなる可能性もあります。手数料を超える金額分のポイント還元のためにも、できるだけポイント還元率の高いカードを選びましょう。

ポイント還元率が高いクレジットカードといえば、ラグジュアリーカードです。常時、1.0%〜1.5%のポイント還元があるのが特長で、貯まったポイントは、交換手数料無料で、JAL・ANA・ハワイアン航空・ユナイテッド航空のマイルに交換可能です。さらに、ハイステータスなラグジュアリーカードならではの非日常を体験できるプレミアムなサービスやビジネスをサポートするユニークな優待が用意されています。補償内容も充実しており、旅行や出張が多い方にとっても安心です。

納税証明書はすぐに発行されない

クレジットカード納付では、納税証明書の発行までに時間を要します。納税証明書が1週間以内に必要な場合は、別途申請が必要です。なお、これまでは車検の際に納税証明書を提示する必要がありましたが、現在は一定の条件を満たせば省略できます。

領収証書が発行されない

クレジットカード納付の場合、窓口での納付と違い、領収証書は発行されません。しかし、クレジットカードの利用明細を代用することが可能です。領収証書が必要な場合は、金融機関などの窓口やコンビニエンスストアで現金納付してください。

手続き後は取り消し不可

支払い手続きが完了した後は、取り消しや変更はできません。誤って納付した場合や入力に誤りがある場合は、都税事務所に問い合わせる必要があります。手続きの際は、納税の金額に間違いがないか、十分に注意しましょう。

決済枠を圧迫することがある

都税の支払いがクレジットカードの利用限度額を圧迫することがあります。利用限度額が少ないカードを使っている方や、公共料金やショッピングなどすべての決済を1枚のカードで賄っている方は特に注意が必要です。

ラグジュアリーカードは、9,990万円までの事前入金サービスを提供しています。利用しておきたい金額を事前に入金しておけば、利用限度金額を超えていても、最大9,990万円までのカード決済が可能です。

まとめ

不動産や自動車を所有していると、固定資産税や自動車税といった都税を支払う義務が発生します。窓口での支払いは時間や手間がかかるため、クレジットカード納付にしようかと悩んでいる方も多いでしょう。クレジットカード納付にはさまざまなメリットがありますが、注意すべき点もいくつかあります。比較検討したうえで、ご自身に合った納付方法を選びましょう。

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