公共料金や国民年金の支払いはクレジットカードがお得。ただし支払う金額やクレカ還元率によって違います

昨今では多くの公共料金、保険料、税金などがクレジットカード払いに対応しています。銀行口座からの引き落としで払ったり、払込票をコンビニに持参して払ったりする方法もありますが、クレジットカード払いにすることで、さまざまなメリットが得られます。ただし、支払いに使うクレジットカードの選び方には注意が必要です。公共料金などをカード払いする際に気をつけるべきことをまとめました。

2023年11月6日(月)より、ラグジュアリーカードの税金決済時のポイント進呈方法を変更します。
2024年4月6日(土)以降、上記のポイント進呈方法の変更に加え、条件が追加になります。
詳しくはこちらをご覧ください

公共料金の支払い方は大きく3つ

公共料金などの支払い方法は、大きく分けて3つあります。銀行口座からの引き落とし(口座振替)で払う方法、払込票をコンビニなどに持ち込んで払う方法、そしてクレジットカード払いです。

口座振替は一度設定すれば以降は自動で引き落とされて便利ですが、支払先によって引き落とし日が異なるため、口座残高には常に余裕を持たせておく必要があります。払込票をコンビニなどに持ち込めば、好きなタイミングでまとめて支払うこともできますが、そもそも外出する必要があるうえ、レジで並ぶ可能性もあります。

これに対してクレジットカード払いは、カード利用代金の引き落とし日にお金を用意しておけばいいため、さまざまな料金の支払日を実質的に1日にまとめることができます。また、一度設定すればカード有効期限内は自動で支払いが行われ、有効期限が切れた場合も支払先によってはカード会社が自動で設定を更新してくれます。

クレジットカードで公共料金を支払うメリットはポイントが貯まること。しかし注意点は還元率とポイント対象の可否

そして最大の違いが、クレジットカード払いはポイントが貯まること。ただし、公共料金の支払いに対しては、ポイント付与対象外にしたり、ポイント付与率を引き下げたりしているカードもあるため、クレジットカードであればなんでもいいわけではありません。

ラグジュアリーカードは公共料金の支払いも還元率は変わらず

ラグジュアリーカードの場合は、公共料金や保険料、税金などの支払いであっても、通常のショッピングと同様にポイントが貯まります。ラグジュアリーカードにはゴールドカード(Mastercard® Gold Card™)、ブラックカード(Mastercard® Black Card™)、チタンカード(Mastercard® Titanium Card™)と招待制のブラックダイヤモンド(Mastercard® Black Diamond™)の4種類があります。ブラックダイヤモンド以外の3券種のポイント還元率は以下のようになります。

  • ゴールドカード:月間利用金額200円につき3ポイント(還元率1.5%)
  • ブラックカード:月間利用金額200円につき2ポイント+利用明細ごと400円につき1ポイント(還元率1.25%)
  • チタンカード:月間利用金額200円につき2ポイント(還元率1.0%)

このためラグジュアリーカードは公共料金の支払いでも1.0〜1.5%のポイントが貯まることになり、毎月公共料金に2万円支払っていれば年間2,400〜3,600円、3万円払っていれば3,600〜5,400円相当のポイントが貯まることになります。

公共料金の金額が低い場合は口座振替のほうがお得になる場合も

しかしながら、なんでもクレジットカード払いにしておけばよいわけではなく、企業や自治体によっては口座振替にすると割引を受けられる場合もあります。たとえば東京都水道局の場合、口座振替は月55円が割引されます。そのため還元率1.0%であれば水道料金が月平均5,500円未満、還元率1.5%であれば月平均3,667円未満の場合に、口座振替のほうが得になります。

なお、2021年の総務省家計調査によると、4人世帯の水道代は月平均6,105円。あくまで平均額ではありますが、4人世帯であれば口座振替よりもラグジュアリーカードで払ったほうが得するケースが多いと言えるでしょう。

国民年金の支払いは原則的にクレジットカードがお得になる

国民年金の保険料に関しても、同様のことが言えます。毎月払う場合でも、まとめて前納する場合でも、クレジットカードよりも口座振替のほうが割引額が大きくなりますが、ポイント還元を加味するとクレジットカードのほうが得になります。詳しくは下表を参照いただければと思いますが、2年前納の場合は還元率1%でも2,577円、還元率1.5%なら4,491円も、口座振替よりも実質的に安くなります。

表 公共料金を口座振替とクレジットカードで支払う場合の実質支払額

口座振替 クレジットカード 還元率1%時の実質支払額 還元率1.5%時の実質支払額
毎月払い 16,540円 16,590円 16,425円 16,342円
6カ月前納 98,410円 98,730円 97,743円 97,250円
1年前納 194,910円 195,550円 193,595円 192,617円
2年前納 381,530円 382,780円 378,953円 377,039円

※口座振替の毎月払いは早割適用時の金額

クレジットカードで税金を支払う際の注意点は決済手数料

最近は多くの税金がクレジットカード払いに対応していますが、この場合は決済手数料を考える必要があります。約30種類の税金を支払うことができる「国税クレジットカードお支払サイト」では、1万円ごとに83〜84円の決済手数料が必要となります。

納付税額 決済手数料
1円〜10,000円 83円
10,001円〜20,000円 167円
20,001円〜30,000円 250円
30,001円〜40,000円 334円
40,001円〜50,000円 418円

以降も同様に10,000円を超えるごとに決済手数料を加算

この決済手数料もポイント還元で相殺することが可能です。しかし、1万円ごとに手数料が上がるため、たとえば支払額が5万円ピッタリの場合の手数料は0.836%ですが、4万1円の場合の手数料は1.045%になります。つまり還元率の低いカードで払ってしまうと、相殺できなくなってしまいます。逆に言うと、還元率の高いカードであれば、税額が高くなればなるほど実質的に税金が割引となります。

『au PAY』でさらにお得になるクレジットカード払い

もうひとつ覚えておきたいテクニックが、au PAYを使うことです。au PAYには「請求書支払い」のサービスがあり、対応する公共料金や保険料、税金などの払込票をスマホで読み取ると、事前にチャージしたau PAY残高を使って支払いができます。この際、0.5%のPontaポイントが貯まります。

au PAY残高にはラグジュアリーカードからチャージすることができ、この場合も通常のショッピングと同様に1.0〜1.5%のポイントが貯まります。つまり、ラグジュアリーカードからチャージしたau PAY残高を使って公共料金などを支払えば、1.5〜2.0%のポイントが貯まることになります。

なお、au PAY残高には1回3,000円から10万円までチャージでき、月25万円がチャージ上限。残高の上限は100万円で、利用上限は1回30万円、1日50万円となります。

毎回自動で支払ってくれるカード払いに比べるとひと手間かかってしまいますが、支払い方法のひとつとして覚えておくといいでしょう。ただし、すべての公共料金や自治体に対応しているわけではないので、チャージする前に支払いが可能かどうか、一度払込票を読み込んで確認することをおすすめします。

まとめ

毎月の公共料金や保険料などをクレジットカード払いにすると、実質的に支払日を月1回にまとめられ、ポイントも貯まります。ただし、支払先によっては他の支払い方法よりも割高になる場合があるため、差額をポイント還元で相殺できるカードを使うことが重要です。カード払いにして損してはスマートではありません。公共料金や保険料、税金などは、ポイント還元率の高いカードで払うことを心がけましょう。

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